平成越後闘牛列伝

平成13年度

越後闘牛を語る上でやはり名牛たちの活躍・名勝負は欠かせない。一体どの牛が一番強い のか知りたい、素晴らしい名勝負を見たい、というのが闘牛ファンの本音でもある。歴史 と伝統を誇る越後闘牛だけに語り継がれる名牛は数多く、古老が語る戦前の伝説の名牛に はじまり、それぞれの時代に多くの横綱・ヒーローが生まれた。
ここでは、平成の越後闘牛史を語るうえで欠かすことのできない、平成元年生まれ世代の 牛たちを中心に近年の名横綱・実力者・個性派たちを紹介したい。

平成元年生まれ世代は 竹沢号文蔵健康力を中心に 小金石つよし号茂治兵エ大輔号平澤川端陸奥7号治右エ門平蔵 など多士済々の顔ぶれを誇り、近年の越後闘牛における黄金世代と言えるだろう。平成元 年生まれ世代の牛たちも今年(平成13年)で13歳になった。角突き牛としては晩年と 言ってよい年齢である。ゆえに既に引退した牛も数多いが、この世代の牛たちを語ること はそのまま平成の越後闘牛を語ることになるだろう。

この平成元年生まれ世代の牛たちが横綱の地位を目指してゆく道に、先輩横綱としてたち はだかったのが 丑蔵忠左エ門桶屋角蔵徳蔵高野六右エ門善五郎兵左エ門 といった昭和生まれの横綱牛たちである。

また、後に続いた 政蔵与左エ門大日号和泉屋桃太郎宮鷹山建号龍神仲兵エ又甚二代小金石食堂みやこ藤七 など、まさに現役の花盛りに活躍する角突き牛たちも紹介したい。

平成14年度
丑蔵慶作

平成15年度
若桜
著:ヤス (2001.8〜)